毎日、感染症のニュースが続き、辛い気持ちになっている方もいらっしゃるかと思います。日々不安な気持ちでお過ごしの方も少なくはないでしょう。マスクやうがい、手洗いで対策をしている方も多いかと思いますが、トイレそうじも重要。
ご自宅のなかでもトイレは菌やウイルスが多い場所なのです。この部分をよく掃除することで、健康にもつながるのですよ。しかし、どんな掃除をしたらいいの? と思いますよね。
このページでは、感染症対策としてのトイレそうじのコツをご紹介。主婦の方など、日頃からトイレそうじをなさる方もぜひご参照ください。
トイレ室内はウイルスや菌でいっぱいです
このページを読んでくださっている男性の方は、トイレで用を足すときは座っていますか、それとも立っていますか? もうご存じかとは思いますが、立ってする場合と座って用を足す場合では、尿の飛散状況が大きく異なります。お察しのとおり、座って用を足す方が尿の飛散量が少ないのです。
以前とある番組で、男性がどの位置を狙って立小便をするかで飛散量が変わるという実験データが出ていました。そのデータによると、便器をまたいで真上から水たまりを狙うと77滴は飛び散るとのこと。普段通りに便器手前に立って便器の奥を狙うとなんと7550滴も飛び散っているという結果に…。すごい飛び散り量ですよね。
尿は床に飛び散るだけではありません。壁にも飛び散ります。
座って用を足しても尿が1滴も漏れないというのは難しいのが現状です。自宅内のなかで、トイレ室内はどうしても菌やウイルスが多い場所と言えます。
トイレ室内用スリッパ
ここまで、トイレ室内には菌やウイルスが多いことがお分かりいただけたかと思います。
さて、みなさまは、トイレ室内用のスリッパを設置していますか。
ウイルスや菌が多いトイレ室内に入った足の裏。そのままリビングや寝室をペタペタと歩いてしまうと家中にウイルスや菌をまくことにつながるのです…。
可能であればトイレ室内は専用のスリッパを設置することをおすすめします。
感染症対策|トイレ掃除のコツ
さて、ここからは菌やウイルスを増やさないための、トイレそうじのコツについてご紹介していきます。これでしっかりと感染症対策をしましょう!
マスク着用、掃除のあとは洋服の洗濯
掃除の際は、まずマスクの着用をおすすめします。掃除でウイルスや菌が舞うことも考えられますので、吸い込まないように対策をしてください。
また、トイレの床掃除で膝をつくこともあるかもしれません。そうすると膝に菌やウイルスが付着します。また掃除をしていれば洋服に汚れが飛び散ることだって。
トイレ掃除の際に着用した服でそのままリビングでくつろいでしまうと、菌やウイルスがソファなどについてしまう可能性があります。面倒かとは思いますが、トイレ掃除をしたあとは、着用していた服を速やかに洗濯することをおすすめします。
掃除のあとは手洗い、うがいをすることも忘れずに。
意外と盲点!トイレマットやスリッパの交換と洗濯
トイレマットやスリッパを設置しているお宅もあるかと思います。こちら、最後に洗濯したのはいつか思い出せますでしょうか。床や便器の掃除はしっかりとしていても、トイレマットやスリッパって忘れてしまうこともありますよね。
スリッパなどの布に尿が浸み込んでいる可能性は非常に高いです。菌やウイルスの温床になりますので、こまめにトイレマットやスリッパは洗濯、交換するようにしましょう。
トイレ便器は内側だけでなく外側も
トイレ掃除は内側をブラシでゴシゴシというイメージがありますよね。外側も忘れることなかれ。
便器からはみ出して用を足すことはあまりないかとは思いますが、既にご紹介したように尿は飛び散るのです。その飛び散った尿が便器外側に垂れて付着することもありますので、便器の外側もしっかりと掃除しましょう。
内側はブラシで十分ですが、外側はトイレ掃除シートなどを使用して拭き掃除をしてください。
段差やデコボコがある場合は、汚れがたまりやすい箇所です。ここも念入りに掃除しましょう。
ペーパーホルダーカバーもこまめに交換
トイレットペーパーホルダーにカバーを付けているご家庭もあろうかと思います。可愛らしくなり、インテリアとしても良いですよね。下にトイレットペーパーをはめ込むタイプのものはとても便利です。
しかし、ペーパーホルダーカバーはよく手で触る箇所。菌やウイルスが付着している可能性が非常に高いと言える場所。カバーは洗濯や掃除の頻度が低いお宅が多いかと思いますので、なるべくペーパーホルダーカバーもこまめに交換して洗濯しましょう。
手を触れる箇所はすべて消毒
トイレ室内は手で触る箇所が多くあります。
- ドアノブ
- 便器のフタ(便座フタ)
- 洗浄レバー
- トイレットペーパーホルダー
- 電気スイッチ
- ウォシュレットのボタン
- 手すり(ある場合)
以上の箇所が挙げられます。
ドアノブや洗浄レバー、トイレットペーパーホルダーは必ず触れる箇所ですよね。
例えば、4人家族だったとしましょう。1日1人あたり家で5回トイレに行けば、20回トイレを使用することになります。ドアノブであれば、開閉で触るので40回、洗浄レバーであれば20回です。どうでしょうか、非常に人が触れる場所ということがお分かりかと思います。
手で触れる部分はトイレ用除菌スプレーなどを使用して、除菌することをおすすめします。
床掃除は往復×、一方通行〇
床掃除はみなさまどうなさっていますか。
トイレ掃除シートを手に持って、右から左へ、左から右へと掃除していませんか。往復で掃除したほうが、時短にもなりいいですよね。しかし! 往復に手を動かすことで、ウイルスや菌が広がる可能性があるのです。
面倒かとは思いますが、床掃除は一方通行で行ってください。
雑巾ではなく、使い捨ての掃除シートを使用
トイレ掃除で雑巾を使用する方もいらっしゃるでしょう。
雑巾は洗えば繰り返し使えるので、経済的にいいですよね。環境にもやさしいくよいのですが、菌やウイルスのことを考えると、使い捨ての掃除シートがおすすめです。
掃除したシートには菌やウイルスが付着している可能性がありますので、袋に入れてぎゅっと縛って処分しましょう。
除菌スプレーは目線より高い位置では使わない
除菌スプレーはとても便利であちこちシュッシュとしたくなります。しかし、目線よりも高い位置でスプレーをすると目に入ってしまう可能性があります。
この場合は、掃除シートに除菌スプレーを吹きかけて上のほうを掃除するようにしてください。
また、顔の近くでスプレーを使うと吸い込んでしまう可能性も。
必ず顔から離して使用しましょう。
前かがみになって掃除をしない
便器をゴシゴシしていると、つい夢中になってしまい顔が掃除箇所に近づいてしまうことがあります。前かがみになると、汚れや菌が飛び散って顔に付着する可能性が。それだけでなく、目や口に入ることもあり得ます。
トイレそうじは前かがみで作業をしないようにご注意ください。
便器のフタの掃除
感染症対策として、便器のフタを閉じて洗浄する方が増えてきました。これはとても良いことです。しかし、トイレ便器のフタの内側に便器内の水が飛び散って付着することが考えられます。
フタの内側は特によく掃除してください。フタの外側ももちろんです。
便器のフタのつなぎ目やデコボコ箇所は特に汚れがたまりやすいですので、この部分もしっかりと掃除しましょう。
ウォシュレットの先端の掃除
ウォシュレットの水が出てくる部分は汚れやすいです。こちらも念入りに掃除をしてください。トイレ用除菌スプレーの使用をおすすめします。
プラズマクラスターがおすすめです
シャープ社のプラズマクラスターをご存じでしょうか。こちらは、空気中にただよう新型コロナウイルスを減少させるというデータがあると発表されました。
詳しくはこちらの記事をご参照ください。
参照:朝日新聞
トイレに設置する用のプラズマクラスターがあります。こちらは天井に設置するタイプで、邪魔になりませんよ。ご家庭で簡単に取り付けが可能ですので、ぜひこちらもご参考にしてくださいね。
参照:SHARP